インディペンデント通信

【がんと働く悩みQ&A】第4回|同僚が仕事を肩代わり。迷惑をかけるのが心苦しい

【インディペンデント通信 2018年 7月 第6号】

質問:

治療のため、同僚に仕事をかなり肩代わりしてもらっています。自分が代わりにできることはありますか?迷惑をかけるのが心苦しいのですが・・・。

 

 

回答:

同じ部署の同僚は、あなたの仕事を助けてくれる心強いサポーターです。

まずは、仕事をカバーしてくれている同僚に、「ありがとう」「とても助かる」と感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。

メールなどでも良いでしょう。

治療のために仕事量を配慮してもらっているなら、今あなたに与えられた仕事をできるだけ確実にこなせば良いと思います。

同僚との関係は「持ちつ持たれつ」です。

ご自身の体調が回復した時に、今度は仕事でしっかり恩返しをしましょう。

(国立がん研究センターがん情報サービス「がんと仕事のQ&Aがんサバイバーの就労体験に学ぶ第2版」より)

 

 

職場復帰後の定着には、従業員自身にも、一定程度の努力が求められます。

『配慮』は通常では行わないこと。つまり、それなりに職場に負担をかけていることを、従業員自身がふまえて行動することが求められます。

具体的には

  1. 治療をきちんと受け、体調を整える。
  2. 『がん』だということで、すべて配慮されるべき。と誤解しない。
  3. 配慮に関しては感謝する。
  4. いつかは自分が配慮する側になることを目標にする。

――などがあげられます。

(日本法令「がん治療と就労の両立支援制度設計・運用・対応の実務」より)

 

 

スタッフからのアドバイス

 

2人に1人ががんになる時代。

これからも患者さんが職場で増えていきます。

そんな時、治療と仕事を両立しているあなたは、まさにパイオニア。

退職せず立派に仕事を続けられたあなたは、他の働きながら仕事を続ける患者さんの希望でもあり支えとなります。

困った時は「お互いさま」です。

配慮してくれた上司や同僚のために、今後の職場環境や風土を改善し、働きやすい職場づくりにも力を注いでください。

インディペンデントはいつもあなたを応援しています。

 

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