【インディペンデント通信 2017年 10月 第3号】
9月から社会保険料が変わり、10月に支払われるお給料(会社によっては9月)から新しい社会保険料が控除されます。
それには2つの理由があります。
まず、標準報酬が変わるため、2つ目は厚生年金の保険料の率が上がるためです。
「標準報酬」とは、健康保険・厚生年金保険の保険料額表に定められた金額です。
毎年4月~6月の3ヵ月分の交通費や残業代等込みの給料の総額を3で割った金額(報酬月額)を健康保険厚生年金保険の保険料額表あてはめます(下図参照)。
例えば報酬月額が195,000~209,999円の間なら200,000円が標準報酬です。
標準報酬は原則毎年9月から翌年の8月まで変わりませんが、昇給などでお給料に大きな変更があった場合は途中で変わることがあります。
入社したばかりの人は、会社との契約で決められた給料の額を元に標準報酬が決められます。
次に、厚生年金保険の保険料の率が毎年9月に少し上がり、去年の9.091%から今年9.15%(会社負担分も合わせて18.3%)となります。
このため、標準報酬が変わらない人でも保険料が上がります。
この保険料の割合の引き上げは今年で止まることになっていますが、来年以降、法律が変わればまた引き上げられるかもしれません。
自分のお給料の手取りが急に変わって疑問に思ったことはありませんか? それにはこういう理由もあるのです。
一度、給与明細を確認してみるのもいいと思います。
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