【インディペンデント通信 2017年 10月 第3号】
国立がん研究センターがん情報サービス「がんと仕事のQ&A がんサバイバーの就労体験に学ぶ第2版」からの抜粋です。
難しい問題ですがご参考になれば。
☆「自分から病歴を伝える必要はありません。
応募職を遂行できる健康状態で面接に臨んでいるのなら、過去の病歴は採用の合否に関係しないはずです。
また、仕事の遂行能力と無関係なら、雇用側が応募者に過去の病歴を質問することは不適切です。
就職活動で人事担当者がもっとも知りたいのは、その応募者が職務をこなす能力があるかどうかです。
ただ、提示されている職務内容に、自分のがん経験が関係する場合、例えば通院のために頻繁に休暇取得を申請するとか、副作用で職務の一部がこなせない可能性がある場合は、事前に採用者へ告げておいた方がよいでしょう。
雇用側には、従業員の安全と健康に配慮する義務がありますので、健康上の理由で業務上配慮してほしいことがあれば、面接時に必要最低限を伝えておくほうがいい場合もあります。
面接を受けることを機会に、自分の健康状態を確認し、自分が「やりたいこと」と「実際に遂行できること」を客観的に整理して、必要があれば主治医と相談しながら進めていくとよいでしょう。」
採用担当者が一番見るのは、応募者が会社に入社した場合に、いかに会社に貢献してくれるのかということです。
現実問題として、仮に同じ能力の人と比べた場合には、がん既往歴がない方を採用する可能性はあると思います。
採用担当者は最新の「がん治療」について知らないと思いますので、たとえ治療を受けていても、現在は業務遂行上の問題がないことをわかりやすく伝える必要はあると思います(よくいわれるのが、中学生レベルが聞いてもわかる程度に簡潔に説明すること)。
…(中略)…今何ができ、どう会社に貢献できるかを主張することが重要だと思います。… 〈人事担当者(食品製造業)〉
詳しくはこちらで→http://ganjoho.jp/public/qa_links/brochure/cancer-work.html
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