【インディペンデント通信 2019年 春 第9号】
全身倦怠感、痛み、排せつ頻度の変化などで、通勤に苦労する方は少なくありません。
もっとも重要なのは、投薬などで最大限症状を和らげることです。
症状のため通勤に支障をきたしていることを主治医に伝え、もっと症状を押さえられないか相談しましょう。
通勤中にトイレの途中下車が必要であれば、通常より早く家を出て通勤時間を十分確保することが必要です。
通勤途中の駅やコンビニにトイレがあるかどうか、事前に把握するのもよいでしょう。
加えて、勤務先にフレックスタイム制度がないか、勤務時間の変更が可能かどうか、一時的に在宅ワークにできないか、などを確認し、会社と相談してみましょう。
その場合、そのような配慮が必要になる期間のおよその予想も伝えると、会社側も対応が楽です。
期間のめどについては、主治医に相談しましょう。
一見健康に見える人が使う「体調不良バッジ」も役立つかもしれません。(国立がん研究センターがん情報サービス「がんと仕事のQ&Aがんサバイバーの就労体験に学ぶ第2版」より)
治療を続けながら働くことの最初の難関(ハードル)は通勤です。
今まで何気なく通勤できたものが、辛くなります。
でも、これを乗り越えたら、仕事を続ける自信にもなります。
まずは、頭の中で通勤を再現してみます。あそこは坂道…?エスカレーターはここ…?などと。
地図を使うのも効果的です。
そして体調が良い時に(動きやすいスタイルで)会社まで出かけてみましょう。
今まで5分で歩けたところが20分かかってしまうなんてこともあります。
慣れたら通勤時間帯に練習してみます。
今のご自分にとっての通勤感覚をつかみましょう。
座席の空き具合も車両によって違います。
車通勤の方はコンビニの場所も要チェックです。
トイレや万が一の助けを求める時、知っていれば早めに対処できます。
朝夕の通勤運転中のイメージもつかんでおきましょう。
準備の後は、いよいよ復帰です!どれだけ時間に余裕を持って出かけるかも考えましょう。
主治医の先生や職場の方の協力を得ながら、少しずつ進んでいきます。
必ず自信がついてきます。応援しています。
体がつらいのにエレベーターや優先座席を使うのをためらっていませんか?そんな時の強い味方「ヘルプマーク」。
ヘルプマークとは義足や人工関節を使っている人、内部障害や難病の人、妊娠初期の人など、援助や配慮を必要としていることが、外見からはわかりにくい人が援助を得やすくなるよう作られたマークです。
各市町村障害福祉担当課や県の保健所に問い合わせてみましょう。
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